西野くんの偽カノジョ





「今年のミスターは…
クールイケメン!



2年生の西野葵くん!



2位との差は152票という圧倒的な大差をつけて見事ミスターに輝きました。」


「…」



何にも言わない西野くん。


嬉しくないのかな?



不機嫌な顔は相変わらずだし。



「これから3位から商品の授与とコメントタイムを行います!



その他の皆さんは参加賞を受け取って退場をお願いします。」



シ、シビア…



他の人も最後まで残ってもらってもいいのに。


西野くん、一瞬どさくさに紛れて一緒に退場しようとしてたし…



結局、市川くんとスタッフの人たちに止められて元に戻ってたけどね!



「ではこれから表彰式に入ります。



まずは…第三位の市川くん!コメント1分お願いします。」



市川くんは賞品をもらって、マイクを受けとるとゆっくり話し出した。



「俺のために投票してくれた皆さん、ありがとうございます。



イケメンコンテストに出れたことだけでも満足してたのに、



こうして賞までいただけて本当にありがとうございました。」



市川くんはお辞儀をするととびきりの笑顔をみんなに見せた。



その笑顔に女子達の叫び声が響き渡ったのは言うまでもない。