side ひとみ
私が尋ねると、急に顔が真っ赤になった結衣。
これは絶対何かあったね!
でも仮にも西野くんは熱あったし…
そこまでではないとは思うけど。
それからちゃんと重要なことは聞けたのだろうか…
「い、言わなくちゃ駄目?
恥ずかしいんだけど…」
「うん!だってそのことだけじゃなくて
ちゃんと西野くんに彼女いるか聞けたんでしょ?」
私がそう言うと、結衣はゆっくりコクンと頷いた。
そして結衣は昨日のできごとを全て話してくれた。
―――――。
「ねぇ…ひとみ、
これってやっぱりつばきちゃん以外に好きな人がいるってことなのかな?」
「私…もう西野くんの好きな人誰だか分かっちゃったよ…」
間違いないよ。
西野くんよくここまで言ったな…
結衣の好きな人他にいるって思ってるのに。
だけど天然な結衣だから本人は
「どうしよう…やっぱりつばきちゃんだったら…」
なんて言いながら絶対に自分だとは思ってない。
なんかここまで来たら西野くんが可哀想にしか思えない…

