西野くんの偽カノジョ





「やっと言ってくれたね!


結衣のその言葉待ってたよ。」



ひとみはにっこり笑って答えてくれた。



良かった…



こんな答えをくれるならもっと早く言えば良かった



なんて思ったことはひとみには内緒。



「じゃあ結衣の気が変わる前に1時間目の授業サボって図書室行こ?」



「気なんか変わらないよ!


でも今すぐ聞いてもらいたいし図書室行きたい!」



あたしたちはそのまま教室にも行かずに図書室に行って



1時間目の間今まであったことをすべて包み隠さず話した。



ひとみはあたしが話してる途中で何度も突っ込んできたけど



最後までボソボソと話すあたしの話を聞いてくれた。