「なーに辛気臭い顔してんの!?そんなの桔平らしくないよ!」

いやいや。俺らしいってなんだよ。

「俺らしくないって?」

「桔平は檸檬ちゃんと一緒にいる時が一番キラキラしてるんだから!暗いこと考えないで楽しいことだけ考えて!たとえば…
お風呂とか!?」

「俺は金輪際お前と口を利かないことが先ほど決定したようだ。では。」

「ちょっ、まって桔平冗談だから!許してー!」

こいつが俺のことを元気づけようとしていることはわかっている。

だからわざと冷たくなったふりをしたりすることがある。

「ばーか。冗談だよ。」