「男が好きだったんじゃなかったのー!?って心で叫びましたもん!」

『って、そっち――!?』


「そうですよ!普通に女の人が好きなんて、つまんないな~って感じでしたし」


仮にも上司につまんないって…。

でも、噂で良かった…。


「いや、分かんないよ~」


焼き鳥の串を手に持ってニヤッと笑う真帆。

ちょいちょいと手で私と遥ちゃんを近くに呼び寄せるようにする。


な、なんか嫌な予感…。