次に目が醒めた時には、ぽっかりと穴が空いていた。 「…あなたの名前は、椎です。事故であなたは記憶を無くしたのです」 空いた穴は、記憶だった。 記憶がないと、感情も生まれなかった。 ただ、思い出す。 「…三毛猫」