「私…っ。」 「あれ?覚えてねぇの?」 私はずっと考え事をしていたせいで 何が起こっていたのか 全く分からなかった。 「ナンパ男達は?」 「あぁ、追い払った。」 追い払った!? 私の知らない間に 一体なにがあったの!? 「あ、…ありがとう……。」 「いや、いいけどさ…。」 ドキドキ―――。 目の前にこんな顔の整った男の子が 現れたせいで不意にドキドキしてきた。 「その…。 服ヤバイだろ、それ///」 えっ? そういえばどんな服着たんだっけ? その記憶もない。