苦しんで苦しんで、
それでも
瓜生君のことを忘れることはなかった。
「まだ…好きだから…、
まだ好きだから瓜生君に近づいた!
美咲ちゃんにも近づいた!
幸せをぶっ壊そうと思ったの!!」
幸せそうな2人なんて見たくない!
ただ、
見たくないだけだった。
「…富渡……。ゴメン。
中途半端にお前の期待を裏切って。
でも、俺はお前に答えれない。」
知ってる…。
そんなの最初っから…。
「俺は、美咲しかいないんだ。
美咲じゃなきゃダメなんだ。
今もこれからも、俺は
美咲じゃなきゃ嫌なんだ。」
瓜生君は美咲ちゃんに
溺愛し過ぎてる…。
それが、ただ羨ましかっただけ
って思えてくる。
「本当にゴメン。
俺、美咲追いかけるから…。」
そう言って瓜生君は
行ってしまった。

