海の記憶に残る恋

やがて、二人は墓地に着いた。




発案者が言っていたとおり、管理されていない荒れた墓地だった。




「なんか出そうだね」




まゆは心細くなっているようだ。




「あれ?いま何か聞こえなかった?」




シンジは何も聞こえていなかったが、まゆを怖がらせてみたかった。




「え、何も聞こえなかったよ」




まゆは怖がっている。