海の記憶に残る恋

「将来の夢とかあった?」




あやがまた話題を変えた。




「そうだな、俺はパイロットになりたかった。単純に空を自由に飛んでみたかった」




シンジが答えた。




シンジは再び夜空を見上げ、あそこらへんの星はミサイルに似ているからミサイル座にしよう、などと考えていた。




「あやの将来の夢は?」




まゆがあやに聞いた。




「私はバスガイドになりたかった」