海の記憶に残る恋

シンジはビーチボールを借り、サマーベッドを置いた場所まで戻って娘に渡した。




「二人で遊んできなよ。僕はここで荷物とか見てるから」




シンジは妻に言った。




妻と娘は波打ち際まで走っていった。




シンジはサマーベッドに横になった。




遠くで妻と娘が遊んでいるのを眺めながら、昔のことを思い出していた。




まだシンジが大学生だった頃、このビーチでアルバイトをしていたときのことを、である。