海の記憶に残る恋

「いただきます」




二人は食べ始めた。




食事中も二人はなんてことのない会話を続けた。




たとえば、コンプレックスに感じていることの話題になった。




シンジは髪が薄くなることを挙げた。




ぜんぜん薄くないじゃん、とあやに言われた。




「いや、今はいいかもしれないけど、将来的にね」




シンジはハンバーグを口にしながら言った。