海の記憶に残る恋

「僕も忘れていたよ」




視線を妻のほうに向けた。




「さっき、メニューにピラフとボンゴレがあったじゃない?」




「うん」




「あれ、僕がアルバイトしていたときに店長が増やしたメニューなんだ」





「へええ」




「まだ残っているとは思わなかった」