海の記憶に残る恋

しばらくして花火がはじまったが、忙しくてシンジたちはそれどころではなかった。




少し注文が落ち着いてきたとき、花火の音と見物客の歓声がシンジの意識に入ってきた。




シンジは振り返ってみた。




ちょうど花火が開いた瞬間だった。




思わずシンジは花火に見とれてしまった。




ふと、花火って贅沢だな、と思った。しかしすぐにまた簡易休憩所が混雑しはじめた。




「シンジー、二番テーブルにビール追加ー」




「ほーい」




シンジは再び忙しく働きはじめた。