「ピチャッ!」

大きなひとつの雫が
地面を打ちつける音…


[わっ!雨?!
どうしよどうしよ、
今日折りたたみ傘も
持ってない…!]



……―


「んもう〜 ペンキって
洗っても洗っても
おちない…
本当最悪だあ〜!」

「ワイシャツについた
あたしよりマシじゃ〜ん!」



周りを見渡すと、

手についたペンキを
洗いに来たのであろう
女の子二人が、
ブラブラ手を降って
水をはらいながら
教室へと戻る後ろ姿。