面白荘



「きゃー!
ひーくんの馬鹿ア!
見られちゃったじゃん!」

いや、あなた達の
予想の範疇を超える
ぐらいには
見てましたよ。
今更遅いわ。

「啓がさよならの
ちゅーしてくれ
ないからだろー。」

とまたピンクな
オ~ラを出し始めた
恋人達…。

「あのぉ~。
すいませーん。
ちょっとどいて
欲しいんですけど。」

トランクを引きずって
2人の傍を
すり抜けた。