残り少ない仕事を終わらせて、家に帰る。

途中、月斗に会ったから一緒に帰ることにした。

「なぁ、美羽。羽斗はこのままアメリカにいた方が良いのか?」

月斗が真剣な様子で聞いてくる。

「分からないわ。あの病気はアメリカが一番治療に力を入れてくれてるのよ。
もし、もう助からないのなら本当のことを伝えるべきよ。
美千華に会わせたほうが……!」

「美羽ッ!!羽斗は死なない。
羽斗は俺達の息子だ。


あの女の子どもじゃない。

親権は俺たちのものだろ?」