この温もりは本物
私たちは似てる。
どこか、似てる。
寂しがりで
冷たいところが怖くて
独りじゃ不安。
だから
こうやって抱き締める。
強く
強く
強く
キスで確かめ合う
キミが自分のだって。
愛がほしくて
しがみつく。
崖のような社会から
取り残されないように。
数日後――
朝7時
琉風に電話を掛ける。
『はい?』
「あ゛、琉風??」
『な、なに』
鼻声が部屋に響く。
「あ゛はは‥風邪、引いちゃった」
『‥‥‥は?』
38度の熱。
半端ない頭痛。
ダルい身体。
もう、駄目‥‥。
「学校は‥行く、か、ら‥‥」
『学校はくんな‥つか聞いてる?』
もう半分意識が違うところに‥‥
『夏月!?』
ばいばい
琉、風‥‥‥‥。
[②に続く]


