確かあのトキの彼は
黒い髪だった、よね?
でも、この瞳
この雰囲気‥‥。
「‥っっ‥‥」
まさか、キミだったなんて。
キミに会えるなんて‥。
「泣かないんじゃなかったの?」
「うれしい、の‥‥」
ずっと恩返ししたかった。
電車に乗ると必ず彼を探して、
辛いときでもあの撫でられた手を思ってた。
「あの、トキは‥ッッほんっとうに‥‥ありがとうございました‥!!!!」
やっと
やっと会えた。
琉風、キミだったんだね。
「俺こそ、‥‥」
「ずっとずっと、もう1回だけでも会いたいって‥思ってたの」
「俺もだよ」
うれしい
うれしい
うれしい‥‥。
「あり、がとう‥‥」
「泣きすぎ」
「だってぇ‥!!」
初めてあんな風に
助けてもらったんだよ。
見て見ぬ振りされてたのに、キミは助けてくれたんだ。
涙が嬉しすぎて止まらない
「る、か‥ヒック‥」
「ん?」
「琉風も‥辛かったんだね」


