「いつだったかしら、あの子のお友達か誰かがね、妊娠しただなんて言ってきたの」





「にん、しん‥?」




「責任取れってうるさくって。お金渡したら帰って行ったわ」




どゆ‥こと?





「それは‥琉風の子供、なんですか?」





嫌な汗が流れる。




まさか、そんなハズ無い。





「そうよ」




足が竦む。



立っているだけでガタガタして、怖い。









琉風の子供?





嘘だ。





絶対、絶対。






「気をつけなさいね。どうせ中絶してもらうから」




眼球が熱くなった。


悲しかった。


ただ単純に




悲しかった。