高1の秋




人生で初めて振られた。





人生で1番愛した女に。




振られた理由なんか分からない。



でも、俺と夏月の関係が終わった。


これは分かる。





それからも夏月は学校に来ない。



心配だけど家にも行けない。




つか、俺が女を心配するのも初めてじゃん。





「え、なにお前振られたの!??」




「うっせ」




「ウケる〜!」




おかげさまで連れからは冷やかされてるっつーか馬鹿にされてるし‥‥。





「あーだり」




アイツが居るから真面目に学校来てたけど


もう来んのもダリい。





「琉風、呼んでんぞー」




「あ?誰が」




「噂の転校生だよ!!」




「誰だよ」




つかなんで居場所知ってんだよ。



ここは空き教室で俺らの溜まり場。



先公でも知らねぇのに。