次の日の朝、駅に向かうと琉風が壁に持たれながら待っていた。
1日ぶりに見る顔が今は少し遠くに感じた。
「はよ」
「琉風‥おはよ」
「元気ないね」
「げ、元気だもん!」
ダメダメ
琉風の前では明るく振る舞うんだもん!絶対。
「‥あっそ。行こーぜ」
歩き出すと琉風はさり気なく指を絡めて手を繋いでくれた。
手、繋いでる‥‥。
指の1本1本が暖かい。
手を繋げるのも、あと数回なのかな‥?
「つか、目腫れてる」
「うそ!?」
「髪もボサボサ」
「やっ、うそでしょ!?」
朝なにしてたの私!
「見ないで‥‥」
「あのさー‥自分のこと隠しすぎ」
「か、隠してないよ?」
琉風はため息をついて私の髪を整えながら喋った。
「夏月のコト知りたいの。俺わ」
「なん、で?」
髪を触る手が優しすぎていまでは怖い。
「好きだから‥知ってたい。まぁ別に無理して言わなくていいけどさぁ‥‥」
髪を触るのを止めるてほっぺをつねって目線を合わせた。
「俺の前でワザと明るくしなくていい。見てる方が辛い」
「っっ‥‥」
知ってたんだ。
わかってたんだ。
「あ、電車きた。」
明るく振る舞ってるの‥気づかれてたんだ。


