腰に回された琉風の手を握った。 琉風はその指をだんだんと絡めていった。 初めて人を好きになった 初めて男の人に抱きしめてもらった。 おばあちゃん、私ね この学校を選んでよかったよ。 この学校に来てから 勉強は大変で 辛いこともあるけど あの時の私よりは いまのほうがずっと幸せだよ。 おばあちゃん‥‥いまアナタが生きてたら‥私―――。 その後もこの絡まれた手が離れることはなかった。