tiramisu.

そして、いつもの場所へ。
裏庭。そこは、死角になっていて普通に過ごしていれば見えない。
裏庭の存在を知らずに卒業する生徒もいるくらいだ。
木がうっそうと茂っていて、薄暗い。
天気がよければ、それなりに明るくなる。

そこには、いつものメンツ。
麗花ちゃんと、麗花ちゃんと一緒にいれば、イジメられないという考えでいつも一緒にいるとりまきが壁にもたたれかかっていた。
私をイジメるいつものメンツ。
自分から、近づいた。
あちらも私に気づいたようだった。
「何?」
私は、とぼけた。
カッコつけてるけど、本当は怖くて仕方ないのに。
「何って!」
麗花ちゃん達は声を合わせて笑った。
私をバカにする笑い方。
「用ないなら帰るけど」
4人に背をむけた。
「はぁ?何バカ言ってんの?自分でイジメられに来たくせに。」
ボソッと麗花ちゃんがつぶやく。
そして、帰ろうとする私に、麗花ちゃん達は、飛びつく。
逃げようとしたけど、もう遅い。
「痛っ!!」
私を4人掛かりで蹴る。
私は、自分の頭を守った。
「自分から殴られに来て・・!ドM!」
「消えろ!!」
「ルイ君から離れろ!めざわりなんだよ!」
私を蹴りながら、暴言を吐く。
苦しい。
痛い。
泣きたい。

でも・・・。
泣くわけにはいかない。
負けるわけにはいかない。
「カノ!!」
微かに遠くから聞こえる、三國の声。
何度も三國が私を呼んでいた。
三國の声がどんどん小さくなっていった。
そして、私は意識を失ってしまった。

「・・・ノ!カノ!」
三國の声で目がさめた。
私は、自分の力で起き上がった。
「大丈夫?」
心配そうに私を見る。
「保健室・・・?」
私は、目をこすった。
誰かが、私を保健室に連れてきたんだ。
そうやって連れて来たんだろ?重かったろうな・・・。
夢現になりながら、また目をこする。
そして、現実に戻る。
麗花ちゃんのことが頭をよぎる。
「麗花ちゃん達はっ!?」
三國に聞いた。
さっきまで、一緒にいたのに。どこへ・・・?
「いないよ」
三國はニコって微笑んで、私のおでこを撫でた。
安心した。
「痛っ!」
三國がなでた所に激痛がはしった。