tiramisu.



首を振ることさえ、出来ない。
三國の言葉に、返事が出来ないくらいおびえていた。
「あのさ、どうしたの?」三國が麗花ちゃんに聞いた。
答えることが出来ない私を見て、三國は何か感づいたのかな?
麗花ちゃんは、いきなり三國に言われてビックリしてるようだった。

「別に。話があるだけだし」
少し、下を向き気味。
そっけないような返事。
三國は、その返事に、
「ふぅん」
って納得した。っていう言葉を麗花ちゃんに返した。
「んじゃ、カノ話聞いてあげなよ」
って三國が私を席を立たせる。
「えっ?えっ?」
私は戸惑った。
いきなり何が起こったのか分からなくなった。
でも、三國は微笑んでる。
私をイジメていたのが、麗花ちゃんだったと知ったみたいだった。
三國には何か考えがあるのかな?
でも、よく分からないな。
私は、麗花ちゃんの後を歩いた。
廊下を歩いて、裏庭へ。
私をイジメる時に決まって使われていた裏庭。
でも、私は少し落ち着いていた。
何かあっても、きっと三國が助けてくれるだろうって思ったから。
「話って何?」
私は強気に言った。
「・・・」
麗花ちゃんはしゃべらない。
しばらくの沈黙。
「あのさ。」
ようやく麗花ちゃんはしゃべった。
そして、私をキッて睨む。
「ルイくんと関わらないで。」
「ルイ・・・?」
麗花ちゃんが言った『ルイ』って人。
『ルイ』って誰だっけ?
『学校では、ルイって名乗ってるんだ』三國の言葉。
『ルイ』っていうのは、三國だった。
「なんで・・・?」
ルイって名前を理解した私は、落ち着いて麗花ちゃんと話した。
「なんでって・・・!彼音、ルイくんと仲いいみたいだから」
麗花ちゃんは、少し怒ってるような感じ。
怖いけど・・・頑張る。
「なんで、私と三國が仲いいとダメなの?別にいいじゃん」
強気に言う私。
・・・強く言い過ぎた?
本当は、怖くて震えてる。
「三國?ルイくんを三國って呼んでるんだ・・・。」麗花ちゃんは小さくつぶやいた。
ふるふる麗花ちゃんが震えてる。
麗花ちゃんは今にも爆発しそう。
怖い。