頼まれた伝言。
『放課後待ってる』
そう伝えてほしいと頼まれた。
夏樹と話している柊に話しかけた。


「おい」
…………。
この言葉に反応したのは夏樹。
今は柊の後ろ。
夏樹から見たら正面にいる。


「だから、お前だよ」
…………。
それでもしかと。


「しかとか?ちび」
苛立つ俺。
それに気づき、夏樹が柊に『後ろ』みたいな合図をする。
振り向いた柊は怯えてるように見えた。
俺、怖いか?
「放課後、隼人が待ってるって」
………。
柊はぼーっとしていた。

「話聞いてんの?」
「すいません…何でしたか?」
呆れた。
まじで聞いてなかった。
「だから…今日の放課後、隼人がまってるって」