空に染まる。

「あ!起きた?良かったぁ」


私の知っている人なのだろう。


「人通りが少ないからって油断しやがって…。脚の靭帯の怪我と腕の骨折だってよ、死ななくて良かったな…。」


どうしよう…


「う、うん!」


「無理しなくて良いぞ?」


「え?」


「お前、覚えて無いんじゃないか?」

…何も思い出せない。