その帰り。
私は
「こっちに用事があるんだ。」
と、偶然を装い
大谷の最寄り駅まで
2人で帰った。
もちろん目的は
更に大谷との仲を深める為と
大谷と連絡先を交換する為。
それから大谷とは
ほぼ毎日連絡を取り合う仲になった。
そして大谷の事は
おったん。
落合の事は
ゆーちゃん。
と呼び合う仲になった、
つまり。
大谷・落合・美香・美沙
そして私の5人で
いつも一緒に居る
仲良しグループ
が出来て行った。
楽しい楽しい
高校生活。
仲良しグループなんて
簡単に壊れちゃうんだよ?
それからもおったんこと
大谷とは毎日連絡を取り合っていた。
おったんが私に好意を抱く様になるには
そう時間は掛からなかった。
「おれ…、真琴の事好きなんだ。付き合ってくれないかな?」
「嬉しい!宜しく…お願いします!」
申し訳ないけど
お目当てはおったん。
貴方じゃないの。
貴方は利用するだけ。
だから。
とりあえず貴方と
付き合ってあげる。

