削除。




また1人私のアドレス帳から名前が消えた。


落合祐太。


「…ゆーちゃん。」


1人呟き、鼻で笑ってみた。


あまりの気持ち悪さに、鳥肌が立つ。



ゆーちゃん?


ごめんね。


貴方にはもう、用はないの。


人の物じゃなくなった貴方は、ただのゴミだから。



太陽が沈んだ事に気付き
カーテンを閉めると同時に、
心にポッカリ穴が空いた気分に襲われた。

辛い?

寂しい?


訳が無い。



楽しいゲームが終わって
ただ退屈になっただけ。





次はどの恋人を作ろっかなあ。