「り、竜二?!」お姉ちゃんを横目で見るとお姉ちゃんの顔は真っ赤に染まっていた。

「ははっ。お前そんな経験ないんだ?妹の方が経験豊富ってか」バカにしたように言う竜二。

「や、やめてよ、竜二!!」
「は?いいだろ?お前の姉ちゃんは処女だろ?だから気持ち分かんねーんだ」竜二は思い切りお姉ちゃんを睨んでいる。お姉ちゃんは少し目が潤んでいる。

「竜二、いい加減にして!!」
「…ざけないで」

「は?」
「ふざけないで!!自分のために妹をそういうためにしないで!!」お姉ちゃんはついに涙が流れてきた。

「桃子、行くぞ」私がお姉ちゃんの背中を擦ってごめんね、ごめんねと謝っているのに竜二はお構い無しに私の手を引っ張ってくる。

「竜二っ」私が竜二の力に勝てるはずもなく竜二と同じペースで前へ前へと足を動かす。

「お前の姉貴まじでうぜぇわ」私の顔をガン見しながらそう呟く。

「竜二がいちいち突っかかるからでしょ?!何でそうやってキレるのよ」ため息もつけて竜二に説教。