「桃子、これどうする?」チュニックを預けた友達が尋ねてくる。

「あ、ごめん!買ってくる」私は友達からチュニックを受け取りレジに持っていく。

「いいのゲットできたね」袋の中を見ている私に詩が話しかけてくる。
「うん、ありがとう」


「あっ、居た!竜二先輩、2階のトイレの近くっす!」前から大きな声を出す男の子3人が走ってくる。

1人の男の子は携帯ごしに誰かと話している。しかも竜二の名前が聞こえた。

前から私たちの方向に走ってくる男の子たち。

「えっ?!何々?!」友達がびっくりして私の腕にへばりついてくる。周りのお客さんは避けるようにじろじろと男の子たちを見ている。

「桃谷さんっ」私の手をぐいっと引っ張ってくる。

茶髪2名、赤っぽい色の髪の毛2名。私、あなたたちのこと知りませんが?