「ごめん……黙ってて。新が桃子のことでクラス来るようになって私が好きになったの。

新が桃子のこと心配だからって春休み中とか時々、報告してたの。メールで。

それで新の優しいとこに私が好きになった。でも、桃子が辛いのにそれがきっかけって何かどうしたらいいのか分からなくて…」

新くんは詩の声を遮るように話した。

「詩、俺は今日元からちゃんと報告するつもりだった。桃子ちゃんは絶対こんなことで怒らないよ。桃子ちゃんは祝ってくれるよ」

「うん、うん!嬉しいよ、詩?」私は笑顔で詩に話しかけた。

「ほんとに?怒らないの?」
「何で怒るのよ。バカだな、詩は。私、すごく嬉しいよ」詩は私に抱きついて来た。

「おめでと、詩」
「ありがとう」みんなも揃っておめでとうと詩を祝福していた。