新くんは席に座り、世間話を始めた。私も詩も、みんなも新くんの話に笑っている。

私が思うに詩は新くんが好きらしい。仲いいし付き合ったらいいのにな……

そう思っていたら新くんが…

「あっ、そういや詩、家にこれ忘れてたぞ」新くんが詩にシュシュを渡す。

新くん意外呆然……。

詩……?家に忘れた…?ん?

「え……」私が咄嗟に声を漏らしてしまった。詩が新くんの背中をバシっと叩いた。

「いって!お前、いてぇーよ」

「ごめんっ!」詩が私に頭を下げる。
「やめてよ、詩」私は笑顔でポンポンと肩を叩く。私は2人が付き合っていると確信した。私は嬉しかった。

昨日のことですごく落ち込んでいたけど気持ちがふわっと浮いたように嬉しかった。

みんなの様子からだと誰も知らなかったようだ。新くんは詩の話を聞いている。