昼休みになると新くんが顔を出した。

「よっ!」新くんが顔を出すのは珍しくない。

私が新くんの前で泣いたあの日から新くんは私のクラスによく来てくれた。

そして新くんがあのとき、みんなに強く言ってくれたから竜二のことを悪くいう子は少なくなった。

時々私を見て先輩だとか、後輩だとかにこそこそと言われるけどもう慣れた。

新くんにはほんとに支えてもらった。竜二が学校に顔を出すようになってからは時々になったけど私の様子を見にきてくれた。

「新くん」私と詩、その他3人の前に現れて空いてる椅子に座る新くん。

「今日学校来てないんだ」そう、竜二が学校に出るようになってからは竜二が休みの時だけ顔を出すようになったのだ。

「あ、うん」新くんは普通に答える。新くんと竜二の仲は昔通りらしい。でも、どこか前とは違うんだと話していた新くん。