「変わろうとしないで!!強がらないでよ!!竜二、ほんとは辛いんでしょ?」
「はぁ?何、言ってるかわかんねぇ。早く帰れよ」
玄関の壁にもたれながら私を睨む竜二。私は竜二の元へ行きギュッと抱き締めた。
「離せよ」竜二が離させようとする。
「私は何なの?竜二の何なの!!私は竜二のこと好きだよ?もっと頼ってよ!」私があまりにも強く抱き締めるから竜二は諦めたのか体をダラーっとしている。
「別に何も辛くねぇし、別にお前に頼らなくても生きていける。お前はただの女だろ。早く帰れ」
私はギュッと回していた手をほどいた。私はどう返事したらいいのか分からなくて家を出た。
その日の夜は全く眠れなかった。寝不足のまま学校に向かった。



