竜二とまた一緒に居るようになり毎日震えが止まらなかった。
【愛がない】そう思った。もう竜二は私を好きなんかじゃない。
でも竜二は私を手放さなかった。その理由も分からない。
私は竜二を嫌いにはなれない。離れられなかった。
怖くても竜二をどうにか助けてあげたいと思った。
彼はきっと、何かがあったから。だから救いたかった。
そして彼の優しさを思い出してしまう。あの笑顔を思い出してしまう。
離れられない私、冷たい眼差しの竜二。
2人の間にはもう大きな壁があった。
竜二は前よりも私を求めるようになった。私は拒めなかった。
ある日の行為後、寝てしまったようで辺りはもう暗かった。
隣にいたはずの竜二が居なくて一瞬、探したが廊下から足音が聞こえたので私は目を閉じてしまった。
部屋に入ってきた竜二はベッドの前に座ったようだ。私は寝ているふりをしていた。
なぜか今は寝ているふりをしなければならないと思った。
私を愛さなくなった彼の姿。すべてが変わってしまったんだね。



