アニマルマジック


そして竜二の監視は1ヶ月で終わった。
あの事件から約3ヶ月立とうとしていた。

彼と話さなくなって3ヶ月。私は竜二への思いが分からなくなっていた。

まず、まだ恋人同士なのかも分からない。そう思っていた矢先だった。

昼休み、クラスのみんなと話していると竜二が教室に入ってきた。

教室は一気に静かになる。私は思わず立ち上がってしまった。

「竜二…」

久しぶりに近くで見る竜二を嬉しく思った反面、とても怖かった。

生きているような目じゃなくて死んでしまったような寂しい目で。

竜二は何も言わず私の腕を引っ張る。私は引かれるままに着いていった。

校舎裏の誰も来ないところに連れてこられた。

私の胸の鼓動が止まらない。