新くんは人が居ない場所に連れて行ってくれた。
新くんはずっと私の背中を擦って「大丈夫」と何度も言ってくれた。
私はたくさん泣いて少し落ち着いて新くんにありがとうと呟いた。
新くんは話始めた。
「あいつ何かあったんだよ」私は返事できなくて。
「だって最近の竜二、前と変わったんだ。桃子ちゃんと一緒に居るようになって竜二ホントに変わった。」
「うん……」何て言えば分からない。
「でも今回は何があったか俺も知らないんだ。竜二が暴れてるってツレから連絡あったからあの公園に行ったんだ。」
私は頷くしかできなかった。新くんなら何か知っていると思っていたが彼も知らなくて。
「あいつ……何、してんだよ。桃子ちゃんのことこんなに泣かして…馬鹿だよまじ」
新くんの涙がコンクリートの上に落ちて模様みたいになった。
新くん……
竜二、何があったの?



