私は次の日、遅れて登校した。
親にはバレたくなかったらから笑ってごまかしてお腹が痛いと言った。
4時間目が始まった頃に私は学校に行った。
休憩時間になると弁当を食べているメンバーが私の机にお弁当を持ってくる。
私は何もやる気が出なくて詩が変わりに私の鞄からお弁当を出してくれた。
「ありがとう」詩は何も言わず私の隣に座った。みんな何も言わなかった。
それは私にとっては有り難かった。今は何も話したくなかったし問われたくなかった。
私は弁当を片付けて席を立った。
「どこ行くの?」詩が私の腕を掴んだ。
「新くんのとこ…」
「そう」詩は心配そうに私を見つめていた。
私は新くんがいそうなところを順番に回った。新くんは珍しく普通に自分のクラスに居た。
「新くん……」竜二と付き合うことで新くんと話すことは多くなった。
新くんはどちらかと言えば明るいやんちゃぼうずって感じ。優しくて、気を遣える子だ。



