「先生、どうしたんですか」私は担任の湯田先生に尋ねる。
「比嘉が○×公園の近くでだいぶ暴れてるらしくて。警察も止められないらしい。お前しかいない」
竜二が…?嘘だ。
昨日は学校来てなかったから会ってないけど一昨日はその公園であの猫にミルクを一緒にあげた。
私が好きになった笑顔。私はその笑顔は今でも一番好きだ。
私たちは付き合ってから2人でミルクをあげたり、小遣いを割り勘して食べ物を買ってあげたりしていた。
一昨日もあの大好きな笑顔を見たまたドキドキした。私に見られるのが恥ずかしいのか竜二はムスっとした顔でエサをあげようとするのだけど、いざ目の前に可愛い猫がいると顔が笑顔になる。
そんな竜二が愛しくて大好きだ。一昨日まで何もなかった。
最近先生に迷惑をかけることなんてしていない。
ましてや警察のお世話なんて…今の竜二は…そんなことない。絶対違うよ!!
私はそのことを考えながら走った。私の家を越えて公園に近づく。周りがざわついて騒がしい……。
「離せや、離せや!!!」
「大人しくしろ」そんな声が聞こえてくる。
ヤだ……ヤだよ、竜二。
嘘でしょ?



