バレンタインが近い2月だった。走ると白い息が見える寒い冬。
凍えるようにラケットを持ってコートに立つ。
もうすぐ春がくる。この中学校に入って一年が立つ。
そしてまた夏が来て、竜二に出会った季節がくる。
なんとまぁー時間とは早いもので。
ピンポンパンポン
『呼び出しします。一年六組、桃谷桃子さん。至急職員玄関まで来てください』
放送が流れる。
「桃子なんかしたの?」
「呼び出しだー」みんなが私にかけよってくる。
「してないよ〜第一なんで職員玄関なのよ」みんなが納得している。私は先輩に声をかけて走って職員玄関に向かった。
職員玄関の前にいくと3人の先生がいた。
「あのー…」恐る恐る行くと先生3人が駆け寄ってくる。
「とりあえず桃谷、今は走ってくれ」
はい??走れ??なぜ、先生とともに??私はとりあえず先生に着いて行った。



