「あ、じゃあお姉ちゃん帰ったらまた話そ!!じゃ」そう言って竜二を引っ張った。竜二はなにくわぬ顔をしている。
「お願いだからお姉ちゃんと喧嘩しないでね」
「は??お前の姉ちゃんが睨んできたんだろ」
はい、すみませんでした。もういいです。
竜二とは帰り道いろいろと話すことができた。
無愛想なところもあるけど質問したらちゃんと答えてくれる。
ただ不器用なのかもしれない。私は竜二の好きな食べ物には爆笑してしまった。
好きな食べ物を聞くと答えはこう返ってきた。
「ハンバーグ」あんな無愛想な顔で言われたら笑えるっしょ。
もちろん竜二にはキレられたけど。
おっーと、アドレスも交換した。
やっぱり彼をもっと知りたいと思った。
私たちは途中立ち止まって話したり、ゆっくり歩いて帰ってきたせいかもう学校を出てから一時間半も立っている。
10分で帰れる道を90分で帰るというすご技。でも本当に楽しかった。改めて付き合ったんだと実感した。



