「桃子」頭の中でいろいろ考えているとまた名前を呼ばれた。私とお姉ちゃんは一斉にそっちを見る。

「あ……竜二」
またタイミングが悪い…。お姉ちゃんはじろじろ竜二を見ている。そして睨んでる。

「何だ?じろじろと」竜二はお姉ちゃんがじろじろと見ているのに気がついてお姉ちゃんの方に目を向ける。

「ちょ、竜二!この人私のお姉ちゃん」竜二に近寄って説明する。
「ふーん。似てねーな」

確かに似てない。お姉ちゃんはお父さんに似て目がまんまるで二重。お姉ちゃんは本当に美人。

私は奥二重で目はどちらかというと小さい。一言で言うと童顔。

同じとこから産まれてきたのにこんなに違うなんて神様を恨むよ。

「妹のこと傷つけたらまじで私が黙ってないからね」
「あぁ??」

お姉ちゃんってこんなキャラだったっけ?
ま、いいや。かっこよかったよ!!お姉ちゃん!!

じゃなくて!!!険悪な雰囲気だっつーの。