「桃、あんたホントにヤンキーと付き合ったの?」
何でお姉さまが知っているのか……。
お姉ちゃんに知られるのは時間の問題だと思ってたけど。こんなに早くに知られるとは思わなかった。
「何で知ってるの?」
苦笑いで尋ねてみる。
「やっぱり付き合ったの…大丈夫なの?」姉は心配そうに尋ねてくる。
「さぁ?まだ何も分からないし」
「さぁって、あんた。この前あそこで暴れてた子でしょ?!」そう言ってこの間竜二が他校の子と殴りあいをしていたところを指さす。
「うん、そうだけど……」
もちろん分かってるけど…。もっと知りたいもん。竜二のこともっともっと知りたいもん。
それにドキドキするんだもん。心臓には嘘はつけない。



