「なあ、」
「もう!!私のこと好きになったんだったらちょっとは理解してよ。話なら放課後に聞く。お願いだから!!」
私がこんなに声を張り上げられるなんて思いもしなかった。
私はヤンキーと付き合ったんだ。これくらいのことは言わないと。
教室はシーンとしていて私と竜二が教室の中心となった。
「わりぃー。また放課後来る」竜二はそれだけ残して出ていった。
「先生すみません」
もちろん休み時間の10分間は私の席の周りは人でいっぱいになり質問詰め。
約束の放課後になり迎えにこないなーっと思って廊下に顔を出すと竜二がちょこっと座っていた。
あんなに昼休みは腹が立ったのに大人しく座る竜二が可愛くて微笑ましかった。



