「あぁー…だから怒ってたんだ。」
短気なんだから〜!!
いや、知ってる。知ってて付き合った。そーだ。受け入れろ、桃子!
「ったく」
ったく?いやいや、こっちの台詞ですが。
ちなみに箸持ったままなんですけど、「用は何でしょうか?」
「こっち」また腕を掴んで引っ張る竜二。
もちろんみんなからの視線がすごい。みんな唖然としている。
そりゃそうですよね。
まさかの真面目と学校一のヤンキーが歩いてますもんね。
いいです、もう。私は隠そうと思っていましたが、24時間も立たない内にその思いは竜二に壊されました。
でももう噂されることも、一緒に歩いてるとこを見られても嫌じゃない。
それは私が彼を好きになったから。彼が気になるから。
「りゅ、竜二」戸惑いながら名前で呼んでみる。
「なんだよ」止まらず突き進む。
「どこ行くの?」
「どこでもいいだろ」
いやいや、よくないっしょ。あと5分でチャイム鳴るんですが。
口で言いたいのに心の中でノリ突っ込み。してる場合じゃないんですけど。



