ガラー
勢いよく開くドアにクラスがシーンとなったようだ。私たちは笑いの絶頂だったから気にせずクスクス笑っている。
でも私の前に座っている詩たちの顔が急に停止した。
私は後ろに何かがあるんだと思い後ろを振り向こうとする。
だけど振り向く前に腕を掴まれた。
「うえっ?!ちょ、」
一瞬の出来事で理解できなくていつの間に箸を持ったままドアの外まで出ていた。
まだまだ理解できていない。これこそ思考停止。
パッと上を見ると金色の髪の毛。
「うわっ、や、ヤンキー!!」
「はぁ?!」突然止まって振り向くヤンキー。
「えっ、あ……竜二く、ん」やっと理解できた。私の腕を掴んだのは竜二だった。
「竜二くんだぁ?!あぁ??」
すごい剣幕で睨む彼。
な、なんだ?!
なぜ怒ってるんだ?!
訳分からないです。私……。
「何で怒ってるの?ってか腕痛い……」苦笑いで尋ねてみる。
「くんいらねぇーって」
そういって腕をゆっくり離してくれた。



