その次の日こそ大変だった。私は詩にだけこの事を話した。詩はほんとにびっくりしてたしかなり心配もしてくれた。
「大丈夫。私はあいつの違うところを見てみたいの」
「何の心境があったのか分からないけどなんかあったら絶対に私に言ってよ??」
「うん、分かった」
あの笑顔のことは言わなかった。今は私だけが知っておきたかった。
詩は何があったのか最初はしつこく聞いてきたけど私のあまりの口の堅さに諦めていた。
「詩、もう少し待って。もう少し時間立ったら絶対に話すから。あ、あとまだみんなには内緒だよ」
そう言うと詩は納得していた。
昼休みに詩をはじめ5、6人でお昼ご飯を食べていた。数学のハゲ先生についてやたら盛り上がっていた。
クスクス笑いながらお弁当を頬張って。それが私の幸せ。
今は…彼氏もいる。学校一のヤンキー。でも私にはあの笑顔があるから。



