アニマルマジック


彼は恥ずかしそうに送ると言ってくれた。
帰り道は何も話さなかった。

聞きたいこともあったし多分、向こうも聞きたそうな顔はしていたけどお互い照れていたのか話せなかった。

私は家の近くまで来てここでいいと言った。

「送ってくれてありがとう。じゃあ」私は彼に手を振って家の方に歩き出した。