私はその日、結局比嘉竜二には会えなかった。
あの喧嘩できっと帰らされたのだろう。
そしてその次の日もまたその次の日も学校で比嘉竜二を見かけることはなかった。
もう告白されて3日も立とうとしていた。
彼を振ると決めてから彼は全く学校に来ない。
これじゃ困る!!!早く断って平和な世界に戻りたいのに。そう思いながら授業を受けていた。
その日はたまたま足が痛くて整骨院に行くため部活を休んだ。
時間がかかると思っていた整骨院もすぐに順番が回ってきて4時半には終わってしまった。
まだ学校に戻れば部活ができる。だけどその日だけはなぜかまぁーいっかと家の方へ足を動かした。
あの真面目な私がまぁーいっかと思ったのも偶然じゃなくて運命だったのかもしれない。



